みどり薬局は、薬学部を設置する大学との連携を通じて、学生をはじめ諸外国からの留学生の視察を受け入れています。
訪問介護先での視察 視察後のミーティング お別れ食事会 倉橋“火の山”登頂
広島大学病院薬剤部
教授・薬剤部長
松 尾 裕 彰
みどり薬局は、倉橋地域に根差したかかりつけ薬局であり、地域住民の頼りになる薬剤師やスタッフが「患者中心の医療」を提供するために、クリニックや介護施設と密に連携をとり様々な「患者サービス」を提供しています。
地域医療を充実させるためには、患者さんの病気や生活に対する不安や悩みを引き出し、それに対してきめ細やかに対応していくことが必要です。薬剤師は薬の専門家として、薬に関する問題を解決すればよいという考えもあります。しかし、医療・介護人材が少ない地域においては、薬の対応のみでは医療・介護サービスの効率が悪く、患者さんにとって不利な状況になることもあります。みどり薬局の薬剤師は、薬に関することはもとより、患者さんの介護の問題や生活上の問題まで拾い上げて、患者さんの生活すべてをサポートすることを念頭に置いて活動しています。
広島大学病院薬剤部では、毎年アメリカやアジアの薬学生の研修を受け入れています。日本の「地域薬剤師の役割」の一つのモデルとして、みどり薬局の薬剤師の活動を紹介しています。患者さんのご自宅を訪問し、服薬指導、薬剤師ケアマネジャーの仕事、介護提供施設との協働等、自国にはない薬剤師の活動を学習して帰ります。みどり薬局での研修が、将来自国での薬剤師活動に役に立つことを期待しています。
広島国際大学薬学部
医療薬学研究センター
三 宅 勝 志
超高齢化社会を迎え、薬局・薬剤師の業務も処方せんによる調剤だけでなく、「地域に根差した」役割を果たすべく変化が求められています。みどり薬局ではこのような社会情勢に先んじて、「地域に根差した薬局、24時間・365日処方せん応需対応」の理念のもと、多くの実績を残し、時代を先取りした先進的な薬局として活動されています。こういった活動は真に「選ばれる薬局・薬剤師」としてふさわしいものと感じています。
また、広島国際大学薬学部ではそういった活動の一環をこれからの時代を担う薬学生に伝えていただきたく、大町先生(みどり薬局の薬剤師の方に)学外講師として講義をお願いしています。講義を通して薬学生は「医療人として信頼を守る」ことの本来の意味を考える機会となっており、医療人育成教育の面からも多大な貢献をいただいています。